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青カビタイプの基礎知識とイタリア産「ゴルゴンゾーラ」の紹介

青カビタイプは、チーズ組織の中で青カビを生育させ、内部から熟成が進むタイプで「ブルーチーズ」ともいいます。成型後に金串で孔をあけ空気が入るようにしてあげることで、チーズ内部にしっかり青カビが生育するんです。一般的なチーズに比べると、味は濃厚でパンチのきいた風味で、塩味が強めなのが特徴です。



食べ方

食べる30分前には冷蔵庫から出して室温に戻しておきましょう。その際、包装紙をはずして空気に触れさせると、本来の風味が蘇ります。青カビタイプは味も塩味もやや強めですので、無塩バターやクリームチーズなどと混ぜると食べやすくなります。ハチミツや洋ナシ、ブドウとも良くあい、また、イチジクなどのドライフルーツとの相性も抜群です。サラダに散らしたり、ドレッシングとしても楽しめます。加熱してもまた違った美味しさがあり、ピザや肉料理のソースなどにも!

切り方のコツ

カビがなるべく平等に入るように切りましょう。

保存方法

密封しましょう!青カビは繁殖力が強いので、他の食品に青カビが移らないようにラップで包み、ジッパー付きの袋などに入れて保存しましょう。


今回は第一弾としてイタリア産「ゴルゴンゾーラ」をご紹介します。


世界3大ブルーチーズの1つ

ゴルゴンゾーラは世界3大ブルーチーズの1つです。この世界3大ブルーチーズとは、イタリアのゴルゴンゾーラ、フランスのロックフォール、イギリスのスティルトンのことをいいます。この3種類の中では刺激が少なく、塩味も控えめで、最も親しみやすいと言われています。

ゴルゴンゾーラは1,000年以上の歴史があり、北イタリアのロンバルディア州、ミラノに近いゴルゴンゾーラ村で生まれたことが名前の由来です。

季節は秋。アルプスに放牧されていた牛たちを、厳しい冬の到来前に里へ追い下げていくその途中、ゴルゴンゾーラ村で休息を取りました。その時に、長旅で疲れた牛から搾ったミルクで作られたチーズがゴルゴンゾーラの原型と言われています。その話を裏付けるのが、このチーズの正式名称「ストラッキーノ・ディ・ゴルゴンゾーラ」です。「ストラッキーノ」とは、この地方の方言で「疲れた」の意味のストラッコからきています。つまり、「ゴルゴンゾーラ村のお疲れチーズ」というような意味合いです。



甘口タイプと辛口タイプ


ところで、ゴルゴンゾーラには「ドルチェ」と呼ばれる甘口タイプと、「ピカンテ」と呼ばれる辛口タイプの2種類があります。「ドルチェ」は組織が軟らかく、青カビが少なめで甘味があり、塩味もやさしめです。ブルーチーズに挑戦したい初心者の方は、まずこちらから食べていただくと馴染みやすいのではないでしょうか。反対に「ピカンテ」は組織がしっかりと硬めで、青カビが多いためピリッとした辛みがありブルーチーズ好きは大満足の味わいです。


おすすめの食べ方


赤ワインのおともにそのまま食べても美味しいですが、パスタやリゾット、ピザ、ステーキソースなど、お料理に幅広く使える上に、美味しく仕上がるのでとてもおすすめです。






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