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個性派チーズをもっとおいしく食べる方法(シェーブルタイプ、ウォッシュタイプ編)

今回は、個性派チーズの中でも風味や香りの特徴が特に際立っている「通好み」タイプの食べ方をご紹介します。「通好み」と聞いただけでハードルが高そうですが、食べるときのコツや、好相性の食材を知っているだけでたいていのチーズはもっと食べやすくおいしくなります。どれもカンタンで食材もスーパーで手に入るものばかりですから、気軽にトライしてみてくださいね。

シェーブルタイプ(フレッシュシェーブル等)

苦手ポイント・・・独特の風味、強い酸味がある

おいしく変身その1. +ハーブ、+オイル

ハーブの爽やかで力強い香りは、シェーブルタイプの独特の風味を抑えながらひきたててくれます。又、オイルとあわせると酸味を包み込んでマイルドな風味になります。おすすめはハーブを入れたオイル漬けです。煮沸消毒したガラス瓶に、シェーブルチーズ、ハーブ、ペッパー、お好みでとうがらしやにんにくをオリーブオイルで漬け込み冷蔵庫で一晩寝かせるとアペリティフにもピッタリな一品に変身します。ドレッシング代わりに野菜にオイルごとかけたらタンパク質も摂れる栄養バランスばっちりのサラダに早変わりしますので、食欲のないときにもさっぱりといただけます。


+ハーブ、+オイル

おいしく変身その2.+ドライフルーツ、ジャム、+はちみつ

ドライフルーツやハチミツとあわせると、まるで高級なデザートのようになります。本場フランスでは、山羊乳のフレッシュチーズで作るチーズケーキがあるくらい甘みとの組み合わせが良いのです。ドライフルーツやジャムは甘みや風味が凝縮されているため、シェーブルタイプの独特な風味だけをうまく隠して、こくと爽やかさを際立たせます。はちみつは、シェーブルタイプとあわせるとお互いがそれぞれに持つ独特な風味を消しあって、濃厚な旨みを楽しむことができます。


+ドライフルーツ、ジャム、+はちみつ

シェーブルタイプ商品紹介


ウォッシュタイプ(マンステール、ピエダングロワ等)

苦手ポイント・・・香りが強烈

おいしく変身その1. 外皮を切り取る

ウォッシュチーズの強い香りは、このタイプの最大の特徴ですが苦手な方にとってはどうにもハードルが高くなってしまいます。香りは主に外皮からきていますので、まずは皮の部分だけナイフで切り取ってみましょう。中身の穏やかでなめらかな風味をぜいたくに味わえます。


外皮を切り取る

おいしく変身その2. +スパイス

香りの強いチーズには香りの強い食材が合いますが、スパイスはおすすめ食材の一つです。クミンシードは、マンステール等の香りの強いチーズに少量をのせると香りを抑えて、爽やかな後味を残してくれます。ペッパーは、ピエダングロワのようなクリーミーなタイプのウォッシュチーズの風味をほどよく引き締めます。ペッパー類は、香りが高いほどに効果がありますので食べる直前に挽くのがベストです。又、噛んだ瞬間にスパイスの香りが外皮の香りを打ち消す効果があるため、粗めに挽いておくのもポイントです。


+スパイス

おいしく変身その3. +蒸留酒、+ワイン

蒸留酒やワインの奥深く豊かな香りとウォッシュタイプの香りが一体となり、リッチな風味に大変身します。ウォッシュチーズそのままを食べづらいときは、チーズソースにして食べるのはいかがでしょうか?小鍋にお好みのお酒を入れてアルコールを煮切り、細かく刻んだウォッシュチーズを加えて弱火にかけ、牛乳や生クリームでのばしながら溶かしていきます。牛ステーキ、ローストポテト、シーフードなどと相性が良く、お料理を簡単にフレンチ風にアレンジできます。


+蒸留酒、+ワイン

ウォッシュタイプ商品紹介


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