キッシュとチーズのはなし
ブランチなどの軽食だけではなくメイン料理やホームパーティー、ワインのおつまみとしても人気のキッシュ。味の決め手は、なんといってもコクと旨みたっぷりのチーズです。チーズが入ることで、キッシュの風味に奥行きがうまれます。今回のチーズマガジンは、キッシュの話とキッシュにおすすめのチーズについてご紹介します。
キッシュはフランス生まれ
キッシュはフランスの東部、アルザス・ロレーヌ地方発祥です。語源はお隣ドイツの言葉ともロレーヌ地方の古い方言ともいわれていますが、いずれも「お菓子、ケーキ」に由来しているといわれています。キッシュは当初、郷土料理として食べられていましたが、その手軽さとおいしさが受け、広く親しまれるようになりました。
![フランスの東部、アルザス・ロレーヌ地方](https://www.tokyodairy.co.jp/archives/001/202001/a06c8df3cb8f1095dbc4fa95199914be.jpg)
フランスの東部、アルザス・ロレーヌ地方
キッシュってどんな料理?
一言で表すと「食事系タルト」です。生地を型に敷き詰めたものに生クリーム入りの卵液とベーコン、グリュイエールチーズ(+αこしょう、ナツメグ)を入れて焼き上げたものが伝統的な基本のキッシュです。シンプルですが、基本なだけあって飽きのこないみんなが大好きな味わいです。
![](https://www.tokyodairy.co.jp/archives/001/202001/b6d654ca8ff38242b9cafab401d71a46.jpg)
キッシュは近年、具材や生地も自由な発想でアレンジレシピが豊富です。パイ生地も、便利な冷凍パイシートや市販のタルト型を使って手軽に作ったり、ベーコンではなくシーフードを入れてみたり。日本でも、ほうれん草や小松菜、豆腐などの具材に豆乳を使ったさっぱり和風レシピも人気のようです。
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キッシュに入れるチーズもアレンジしてみよう
キッシュに使う基本のチーズはグリュイエールチーズですが、チーズもアレンジ化がすすんでいます。
シェーブルチーズ×トマト×ドライハーブ
酸味と独特な風味のあるシェーブルチーズは、加熱することでぐっとマイルドな風味になります。シェーブルと相性の良いトマトとミックスハーブをあわせて南仏風に仕上げてみましょう。冷えた辛口の白ワインにもぴったりです。
ゴルゴンゾーラ×スモークサーモン×ディル
ゴルゴンゾーラはシーフードともよく合います。生クリームの力を借りて青カビの風味をうまく和らげつつ、ゴルゴンゾーラの旨みを活かしてとてもリッチな味わいになります。パーティーにもおすすめ。
ブリー×生ハム×ポロネギ
ポロネギが手に入らなければ白いネギでもOKです。ネギをバターと塩コショウでソテーしてキッシュに入れます。ネギのトロっとしたなめらかな舌触りとクリーミーなブリーがよく合います。ブリーはまるごと使って外皮の食感も楽しんでください。
マンステール×白ワイン×クミンシード
力強い香りを白ワインとクミンシードが引き立てつつ風味をぎゅっと引き締めます。それでもウォッシュ強い香りが苦手な方は、もう少し風味が穏やかなピエダングロワを使っても良いでしょう。ビールや白ワインにもぴったりです。
ラクレット×サラミ×ブラックペッパー
![ラクレットチーズ](https://www.tokyodairy.co.jp/archives/001/202001/cd3f4d357f1d0b13374896aa30edf461.jpg)
ラクレットチーズ
溶かしておいしいチーズはキッシュにも絶対に合う!ということで、ラクレットチーズを使ってみます。薄くスライスしたサラミを散らして、アクセントにブラックペッパーを多めに入れます。食べるときにスライスしたピクルスをのせても良いですね。
まとめ
身近な材料で簡単に作れておいしいキッシュ。高価なチーズを使わなくてもシュレッドチーズでだってうまくできます。ご紹介した組み合わせ以外でも、お手元にあるチーズを使って気軽に作ってみてくださいね。