寒い日にとろーりおいしい「チーズフォンデュ」の紹介
今回のチーズマガジンは、チーズフォンデュをご紹介します。
What’sフォンデュ?
フォンデュの正式な名前は「フォンデュ・オ・フロマージュ (フランス語) =溶かしたチーズ」と言います。
その名の通りアツアツに溶けたチーズにパンや具材をからめていただくお料理です。
生まれはスイスのアルプス山岳部や近隣の地方です。
昔、農夫たちが食べていた固いチーズを溶かしてパンにのせるだけの素朴な食事が原型と言われています。
その後、流通の発達によってアルプスで作られたチーズとともに、この食べ方も広まっていき
スイス中心部の都市でワインとチーズを使った現在のフォンデュが完成しました。
フォンデュに使われるチーズはエメンタールとグリエール(グリュイエール)がポピュラーですが、フランスの国境沿いではコンテ、イタリアの国境沿いではフォンティナ等、それぞれ土地のチーズを使ったフォンデュが食べられています。
具材はパンが基本ですが、その他じゃがいもやソーセージ、温野菜などもよく合います。
手軽にフォンデュを楽しみたい人にはレトルトタイプやシュレッドチーズと調味パウダーがセットになったタイプが便利です。
2~3人用のものが多く、少人数でフォンデュをする場合にもぴったりです。
好みの香辛料を足して、自分好みにアレンジするのもおすすめです。
スイスの人たちは、寒い日に家族や気が置けない仲間がそろったらフォンデュを楽しみます。
フォークに刺したパンをフォンデュの中に落としてしまったら、罰ゲームのスタート。
女の子はそこにいる男の子全員にキスをする、男の子はみんなにワインを1本おごるなどの
小さなゲームで盛り上がるそうです。
フォンデュを作ってみましょう
その1道具をそろえる
フォンデュ鍋
フォンデュ専用の鍋が理想ですが、ない場合はホーロー、セラミック、鋳物等の厚手でゆっくりと熱が伝わる鍋を使います。
チーズおろし器
チーズの塊を細かくするのに便利です。
専用器具がない場合は一般的なおろし金ですりおろすかナイフで細かく刻みます。
木べら
チーズを溶かし始めたら食べる直前までなべの中身をかきまぜるのに使います。
フォーク
フォンデュを食べる人数分用意します。
写真のような専用のチーズフォークを用意すると便利です。
保温器具
ろうそく、固形燃料、カセットコンロ、ホットプレート等を使って鍋を保温します。
その2材料をそろえる
チーズ
エメンタール、グリエール(グリュイエール)
白ワインまたは水・牛乳
アルコールが苦手な方は水や牛乳でも代用できます。
コーンスターチ
つなぎに使います。なければ片栗粉でも代用可能です。
にんにく、ナツメグ、ブラックペッパー
香りづけに使います。
作ってみましょう
- チーズを細かくすりおろします。
- 切ったニンニクの切り口を鍋の内側にこすりつけたら、ワインとコーンスターチを溶かしたものを入れて沸騰させます。
- 鍋を弱火にしてチーズとキルシュを入れ、木べらでなめらかになるまで混ぜ溶かします。
- 仕上げにブラックペッパー、ナツメグで香りをつけて完成です。
フォンデュがなめらかに仕上がらない時の対処法
水っぽい
加熱温度を少し上げて、冷水で溶いた少量のコーンスターチを加えて混ぜます。
固い
加熱温度を少し上げて、白ワインもしくはりんごジュースを少量加えて混ぜます。
チーズと水分がうまく混ざらない
少量のレモン汁と白ワインで溶かしたコーンスターチを加えて混ぜます。
フォンデュを食べてみましょう
フォンデュをおいしくたべるための小さなコツをご紹介します。
常に加熱・常に混ぜる
最後までおいしく食べるには、チーズの火加減が命です。弱火をキープしましょう。
又、焦げ付かないように木べらや具材の刺さったチーズフォークで常に鍋の中をかき混ぜてください。
バゲットは皮目から&チーズフォークで“8の字”
バゲットは皮側から刺しましょう。フォークから取れにくくなります。
フォンデュ鍋の中でフォークで“8の字”を描くと具材にチーズが良くからみます。
飲みものとのマリアージュ
白ワインは定番の組み合わせ。フォンデュとの相性は抜群です。紅茶やハーブティーの繊細な香りもよく合います。
又、温かい飲みものは消化を助けてくれるので胃もたれをしやすい方にもおすすめです。
逆に避けたいのは、冷たい飲み物。
氷入りのドリンクやビール等は胃の中でチーズが固まり消化に時間がかかります。
副菜で口の中をリフレッシュ
ピクルスやフルーツなどの酸味のあるものを用意しておきましょう。
口の中がさっぱりして、リフレッシュされます。
後片付けと臭い問題はこうする
冷水+スケッパーできれいにおそうじ
フォンデュを食べ終わったらすぐに鍋を冷水につけて、十分に冷えたらプラスチックやシリコン製のスパチュラで固まったチーズをはがします。
焦げてしまった部分はスチール製のたわしでこすってください。
お酢+お湯でにおいスッキリ
フォンデュのあとは、お部屋にチーズ特有のにおいがこもることがあります。
そんな時は、水と酢を沸騰させた鍋を部屋に一晩置いておくと臭いが取れるといわれています。
気になる場合は試してみて。
まとめ
今回のチーズマガジンでは、エメンタールとグリエール(グリュイエール)を使った基本のフォンデュをご紹介しましたが、
材料のチーズはなんでもOK。
カマンベール、ブルーチーズなどお好みのチーズを入れたり、白ワインの代わりにシャンパーニュを使う豪華なレシピもあります。
時間がない時は、すぐに溶かせるシュレッドチーズを使うのも良いアイディアです。
自由な発想であなただけのフォンデュを作ってみましょう!